2004年12月4日(土)〜2005年1月30日(日)
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2002年、帯広で開催された『とかち国際現代アート展デメーテル』以来、
現代アートに関する情報やアーティストの交換など、新たな状況が生まれている。
アートを通して見えてくる地域の時代性、北方型の特徴など独自のメッセージの発信につながり、
現代アートの活動を通して入ってくる情報は住民の意識を刺激し、
北のまちづくりに向けての新たな意識啓発は図られる。
帯広市は『広い大地に生命が輝き、響き合う北の田園都市』をまちづくりの将来像に定めている。
農業王国十勝、その中心に位置する帯広市、
水と空気と緑を守り十勝の中心としての魅力を高め、
都市と農村が活発に交流する質の高い生活空間の創造を謳っている。
自然や農業に影響されている私たちの暮らし、田園の情趣や自然の情景を備えた都市、
それらに親しむ生活、アートを通して見えたくる地域の時代性、
冬の催しや祭りと時期を合わせ、地元で暮らすアーティストが自らの地域性と向きあうことで、
北方型の独自のメッセージの発信に向けて新たな流れが生まれつつある。
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◎十勝の環境アート 雪と風の器
2004年12月26日(日)〜2005年1月30日(日)
会場:とかちプラザ 南公園 (帯広市西4条南13丁目)
帯広の冬の祭りや催しと時期を合わせて開催。
会場となる南公園には帯広の東西南北の主軸のズレを修正したグリットプランニングがある。
このグリットプランニングを基本に帯広市の正しい東西南北の方位についてイメージしなおすと同時に、
この方位が及ぼす帯広・十勝の農や自然、都市の構造などに関する影響についても考えてみたい。
方位と結びつく四獣と色彩は東が蒼龍(青)、西が白虎(白)、北が玄武(黒)、南が朱雀(朱)である。
この四獣の観念は都市のプランニングに深く関わる風水(フォンシュイ)の思想に強い影響を及ぼしている。
理想的な風景は南が開けていて水があり、
東には龍の背に見まがう尾根が走り、
西には虎の跳梁するがごとき樹木が遊び、
北には彼方まで見はるかすことができないように亀の背に似た山が重畳とつらなっている。
山水画の構図がほとんどこの規範に忠実であるのみならず、
現実の都市プランニングもおおむね風水思想に拠っているのである。
この考えを基本に5名のアーティストがそれぞれの方位に対して作品を作る。又はワークショップなどを実施
■大沼秀行『光の回廊(植物たちの痕跡)』
■鈴木隆『白虎』
■高橋英双『Phe nom enon』
■佐野まさの『雪の核』
■松本道子 一般参加ワークショップ『地球をDanceする』
(2005年1月23日(日) 午後1時)
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◎『77G〜在るべき場所へ』
2004年12月4日(土)〜2005年1月27日(木)
会場:FLOWMOTIONセカンドギャラリー(帯広市西5条南13丁目9番地 0155-21-5506)
77g
…地球上では、引力と遠心力の関係で重力値に差がある。
日本列島におけるその差は77g。
インターネットや携帯電話などメディアの発達によって、
いまやどこにいてもあらゆる情報を手に入れ、共有できる時代。
そうした中、地域の持つ特質は消滅しつつあると言われている。
しかし、意識はしていないが確かに違う何かがある。
引力と遠心力に作用された77gの重みのように。
私たちの在るべき場所はどこか?
…或る人にとっては今居る場所、また或る人にとっては別の場所。
それぞれの人が在るべき「ここ」。「ここ」には何があるのだろうか?
本展では、十勝ゆかりの若手作家が
「77g 〜在るべき場所へ〜」をテーマに表現した造形世界を紹介する。
久藤エリコは切り絵による造形作品、
高坂光尚はうずまき模様を使う独自の表現「ぐるぐる」を用いた造形作品、
高田佳子は写真によるインスタレーションを展開する。
また、会期中には参加作家によるトークやワークショップなど関連事業を実施し
アートを通じて市民との交流を図る。
■高坂光尚『G=guru×guru』
■眞鍋幸恵『雪のひとひら』
■久藤エリコ『流れる記憶・或いは予感』
■高田佳子『引 力 ±』
■くもとゆりこ『soramimi-go-round』
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◎講演
岩井成昭『旅行者の目と地域の目が作る”ヴァナキュラー•アート”〜帯広からバンコクまで〜』
2005年1月15日(土) 午後6時30分開演
会場:とかちプラザ304号室(帯広市西4条南13丁目)
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主 催:とかちのアートを考える会
共 催:十勝毎日新聞社
企画監修:デメーテル学校運営会
協 力:FLOWMOTION ・デメーテル学校運営会
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●2015.05月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2015〜市民芸術祭』
●2014.05月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2014〜市民芸術祭』
●2013.05月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2013〜市民芸術祭』
●2012.05月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2012~市民芸術祭』
●2011.04月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2011〜市民芸術祭』
●2011.07月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2011~真正閣~』
●2010.04月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2010 市民芸術祭』
●2009.05月『田園都市のコンテンポラリーアート緑と風の器2009 市民芸術祭』
●2008.05月『田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器2008 市民芸術祭』
●2007.12月『田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器07-08』
●2006.12月『田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器06-07』
●2005.12月『田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器05-06』
●2004.12月『田園都市のコンテンポラリーアート雪と風の器04-05』