『シャボン玉HOLIDAY』のこと 2006/7/9 + 9/10

ct0601

「歩行者天国」で何をしようか?と考えた時にまっ先に思いついたのが「シャボン玉」でした。
ゆるやかな日曜日に街の中でフワフワと浮かぶ「シャボン玉」がこの上なく平和で上等な風景に思えたのでした。

以前から「シャボン玉」に詳しい長縄先生から丈夫なシャボン液の作りかたをおそわっていましたので、実行するのには問題はなかったのですが、もう一つイメージする細工をしたいと考えました。

考えたのはシャボン液を入れる紙コップへの細工でした。立ち寄るお客様にお渡しする「紙コップ」に「シャボン」にまつわる歴史的背景や、シャボンからイメージした短文を張り付けたのです。タカサカの想いとしては、その文章を読みながら、想像しながらしゃぼん玉を飛ばしてもらえたらなとの考えでした。

ct0602

シャボン玉を見上げる人たちは一様に笑顔でした。道行く人たちも脚をとめます。光りの加減で七色に輝くしゃぼんの表面は水晶玉のように人の想いを深いところに運んでいくかのようです。見飽きることのない風景のようです。子どもたちはもちろん、様々な世代の人たちがそれぞれの思いで飛ばしてゆきます。シャボン玉に誘われて、路上を歩く人たちが集まってきます。

そーっと吹き出す表情を見て笑顔になり、シャボン玉が高く昇っていく姿に笑顔になります。気流にのり、ふとした瞬間に舞い上がり、そして消えます。同じシャボン玉を見つめていた人同士の「あぁ!」というためいきが重なります。ただただ、それだけの事なのですが、なんだか深いつながりができたような感覚になりお互いにほほえみあいます。

「大きなシャボン玉」を作る道具も用意しました。二人で協力しないとできません。二人の息があわないとダメなのです。道具の使い方は始めからすべてを教えませんでした。それでも、なんとなく出来上がるのです。

●『なつのゆき』 ◇コラム ◇ギャラリー
●『空想動物の苑』 ◇コラム ◇ギャラリー
●『シャボン玉HOLIDAY』 ◇コラム ◇ギャラリー

2007.07月『しゃぼん玉ホリディ』〜オビヒロホコテン
2007.08月『くるまに絵をかく花をかく』オビヒロホコテン
2007.08月『アートバザール北海道2007 in オビヒロホコテン』
2008.08月『アートバザール北海道2008 in オビヒロホコテン』