2009年5月21日(木)~5月26日(火)
客観素描
20年ぶりに北海道へ帰郷し2年が経つ。
季節の変化を日々体で実感し、自然の微妙な空気感に子供のころの記憶が掘り起こされていく。
新たな視点が、取り巻く日常の風景の中で、遍在的に開かれていく。
幾層もの忘れ去られたと思われた記憶と今の日常風景とが時間軸を超えてパラレルな刺激となり、
視点が更新されていくかのような感触を体感しつつある。
紙に光を感じながら、その凹凸を追い、さらに現れてくる鉛筆の跡を追う。
描くことの不確かさを保持するかのように鉛筆を重ねていくが(けしごむはほとんど使わない)、
不確かさゆえに徐々に意識されてくるのは、
日々の鉛筆の重なりによる空間(風景)の手触り(目に触れる感じともいえようか)と、
描くことの「動き」、身体感である。
体で描く、さらに表れてくるものを体で掴もう、感じようとする態度を繰り返す中で、
「見えてくるもの、現れてくるもの」が平面上の次元を錯綜させながら、
ずれてねじれ動き、いたるところで意思のある位相のようなものとして、
変化しつづける予感を得る。
日常の中で、描くことは継続されていく。
09.05.06
細木 るみ子
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作品タイトル
1. 反射することによって見える色
Color that reflecting sees 1999-2000 F50
2. 柔らかい森の中
Inside in soft forest 2006 F20
3. 静かな氷
Still freeziong 2008 F50
4. 陽光
Sunlight of Spring 2008 F50
5.氷解
Thaw 2008 F30
6. 夏日、影
Summerday,Shadou 2008 S20
7. 季節の塊
Mass of Season 2008 F20
本展は「第28回おびひろ市民芸術祭」プログラム
『田園都市のコンテンポラリーアート展〜緑と風の器2009~市民芸術祭~』
の一環として展開されました。
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細木 るみ子 (ほそき るみこ)
1969 北海道帯広市生まれ
1992 岩手大学教育学部 特別教科〈美術・工芸〉教員養成課程 卒業
1992-2007 横浜市立中学校 美術科教諭として勤務
2007- 道新文化センター・かちまいアカデミー絵画講座講師
1991 exhibition1991 PLAN90-100 (ギャラリー彩園子•盛岡)
1995-2007 サクレ展(横浜市立中学校美術科教職員展)(横浜市民ギャラリー•横浜)
2001 素描〜絵画展(早見芸術学園造形研究所展)(湘南信金ギャラリー •鎌倉)
2005 第18回美浜美術展 (福井県立美術館 他)
2006 郷右近健二×細木るみ子展(横浜駅地下街一番街広場•横浜)
2007-2008 平原社美術協会展(藤丸カルチャーホール 他•帯広)
2007 共振-Resonance- 細木るみ子×山田早苗展(なびす画廊•東京)
2007 郷右近健二×細木るみ子×野口 智広展(横浜駅地下街一番街広場•横浜)
2007-2008 A造展(弘文堂画廊•帯広)
2008 第25回全国絵画展IZUBI(池田20世紀美術館•静岡)
2008 −客観素描— 細木るみ子展(なびす画廊•東京)
2008 村中鉄也×細木るみ子展(勝毎サロン•帯広)
2008 第21回美浜美術展 (大阪府立現代美術センター 他)
2008 客観素描—現れてくる風景—細木るみ子展(しれとこくらぶ•斜里)
2009 帯広市民ギャラリーオープニング企画展(帯広市民ギャラリー•帯広)等
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●2022.04月『ルミヘンフェス2022』
●2020.10月 細木るみ子 展
●2019.08月 村中鉄也 × 細木るみ子
●2019.05月 <十勝&東京トリガーズ> 細木るみ子×黒坂圭太
●2018.12月「細木るみ子 客観素描/素のちから」
●2018.11月 細木るみ子 空想画廊
●2015.10月 細木るみ子展『 客観素描2015 』
●2014.10月『客観素描 2014 細木るみ子展』
●2012.09月『客観素描 2012 細木るみ子展』
●2009.10月『細木るみ子展 Space Of Space』
●2009.05月『細木るみ子〜客観素描』