マボロシの東京散策2002 #15

15話 太郎記念館。まだ続く、そして2階      2002年1月5日土曜日

トシコさーん!! 感激。生トシコに乾杯。
ドーモスイマセン。

で、2階へ。
1月5日から『若いいのち』展の開催。本日が初日。メデタイ。

敏子さんのこんな言葉があった。

『純粋でムキになって曲がることを知らなかった人。それが岡本太郎である。今度はそんな絵ばかりを集めました』

タカサカに言わせれば、太郎の絵は全部そんな印象が強いのだが、やはり、日夜共にしてきた敏子さんには、なにか分けられる気分があるようだ。

階段を昇る。もしかして敏子さんがいるのか?と思ったが、どーも住宅の入り口が2階にあるらしく、展示室にはいなかった。

大きく2つの展示室があり、2つの部屋は吊り橋上の鉄骨で渡されていた。
正直、あまり高いところから見下ろすのは好きではないが、仕方ない。

ギシギシと渡るとそこには2人の女性のお客さんがベンチに腰掛けのんびりとしていた。

今回の展示品は資料によると25点。
どれもこれも沸き上がる色彩の渦巻きが押し寄せてくる。
もっともっと太郎が見たい!と言う方は、川崎の岡本太郎美術館を目指して頂きたい。
タカサカも行く予定であったのだが、今回は見送ることにした。

さて、オミヤゲを買おう。

極彩色の絵同様に太郎グッズも充実の品揃え。満足。
トランプ。ハンカチ。キーホルダー。置き時計。などなど。
団長とタカサカは荷物になるのをきらい、ピンズを買い求めた。
1個600円である。太郎の描くカオであろうものたちが絵の雰囲気そのままに!である。
(注 ここで買ったピンバッジをどこかへ紛失してしまった。クスン)

さあ、ここで、タカサカはまた敏子さんに遭遇する!
ああ、団長はトイレ? アトリエ?
オミヤゲを物色するタカサカの後ろを敏子さんがパタパタと通り過ぎてゆく!

「今日は病院にいってからそのまま帰らないからぁ」と事務員さんとの会話である。

なんか言いたいのだが言葉が何も浮かばない。
ああ、玄関から出ていってしまう!

タカサカはニッコリと「良かったです!」と言った。
敏子さんは「ごゆっくり」と言った。

良かった。

団長が現れた。タカサカはコーフンを伝えた。
団長は聞いてくれた。良かった。

タカサカは記念のスタンプをペタペタと押した。
オミヤゲを入れる袋にもペタペタ押した。

2人はおいとますることにした。
ドアを開けた。忘れていた。奇妙キテレツなお庭拝見である。
太郎チックな立体物が植物といっしょにギューギュー!。

ウワァア!!って感じで飛び出してしまった。
だが、しかし、要注意。
ハチに注意!の看板が。でも、今は冬。たぶん大丈夫だろう?。

曰く付きのイスも鎮座している。地面にヒジをついて、まんまるのまなこで見つめるオトコのコもいる。
ニョッキリとそびえたつ黄金色の太陽が笑っている。

タカサカはぜひともその太陽の片方の目から顔を出して記念を残したかった。
あきれた風情の団長にタカサカの希望をかなえてもらった。パシャリコ。
良かった。
(注 ぼくはあまり岡本太郎に思い入れはない。唯一の記憶といえば、その昔、父親に連れられて見た大阪万博跡地での「太陽の塔」だけだ。夕日に佇む「太陽の塔」はシルエットしかわからず、なんだか寂しげに見えた。タカサカが岡本太郎好きということで記念館に足を運んだわけだが、なかなかに岡本太郎のエネルゲンを垣間見れた気がして面白かった。あと、浅野忠信がここに来たのを展示資料の雑誌で知った。ぼくは浅野くんのファンなんで、それだけで得した感じ)

記念館には太郎カフェもあった。
オナカがすいた。グーグーだ。

どーする? 前進か? 2人は少し考えた。
歩いて考えた。

前進あるのみ!。
タクシーを止めた。次はドコだ?

目黒寄生虫館にレッツラゴー!!である。
グー。

続き
#14