マボロシの東京散策2002 #16

16話  目黒寄生虫館 2002年1月5日土曜日

ほんと、オナカがすいて意識がモーローである。

さて、例のゴトクこの日の予定のなかには

「六本木ロアビル裏のハードロック・カフェでお茶」

という計画があった。
計画である。予定である。

団長とW.A.Rは本場のカフェを堪能したという。タカサカだけいまだ体験せず。
3人そろってホンコンのハードロック・カフェでの入場お断りが思い出される。ナニユエかは不明。
(注 香港のハードロック・カフェに勇んで入店しようとした三人組は入り口にいた店員さんに何故か、入れないよ、と英語で言われた(たぶん)。何故だ〜、と憤激している三人を横目に白人のカップルは悠々と入店していく。いったい、何が起きたのかさっぱりわかりませんでした。こういうときに英語を勉強しておくんだった、と後悔先に立たず…。トホホ。)

ハラをすかせたタカサカと団長はウツロな目でウツロイゆく東京の雑踏をタクシーで一路目黒へ。

曲がりくねり、アップダウン。運転手さんもすぐに場所がわかってくれたようで良かった。

目黒と言えば、『雅叙園』か『寄生虫館』か?ぐらいなのかもわからん。知らないけど。

到着。目黒通りは金比羅坂の中程に思った以上に立派な地上7階地下1階のビル。
これが『目黒寄生虫館』だよおっかさん。世界でただ一つなんだよ。へー。

入館料無料。すばらしい。
年始は1月4日までお休み。今日は5日。またまためでたい。

沿革によると、医学博士の亀谷了さんの私財投入による研究機関として1953年(昭和28年)創設。
現在のビルは1992年に新築。とある。
ありがとう。ご苦労様である。

入館。
新年あけましてから、こんなところにもけっこう人がいるっていうのは失礼か?

キモカワイイデートスポットとしてもてはやされたのはいつの頃か?
いまだにそのチカラはある様子。

整然とならんだ試験管やビンにはグロテスクなヤカラがギュ!っと詰まっていたり、ダランと垂れていたりする。

見れば見る程に気持が悪いものなのだが、視ずにはいられない寄生虫たちよ。

自然界にはなんとモロモロな生物がいることか。目からウロコだ。
なんだか、自分のカラダにいたってヘッチャラだい!って気分にもなる。
イヤ、やっぱりヤダ。

8.8メートルのサナダムシだってさ。恐怖。

鳥にも寄生虫はいるし、それこそ、ネコにもイヌにもいるんだから気をつけないとね。
北海道はエキノコックスが有名だね。2階のパネルにありました。

2階には寄生虫館特性グッズが販売されています。イロトリドリの個性的な模様のTシャツもあり。
岡本太郎の前にココに来てたら買っていたかもしれませんね。
でも、やっぱり何か買っておけばよかったかなぁ?

少々、普通の観光にあきがきてましたら、どうぞお立ち寄りくださって感じのトコです。
(注 その昔、鈴木みそのマンガ『あんたっちゃぶる』で『目黒寄生虫館』が紹介されていたのを読んで、いつかは行きたい!!、と思っていた。念願が叶ったのはいいとして、それが『目黒寄生虫館』であることに疑問を感じる今日この頃。なにゆえ、寄生虫がみたかったのか…。トホホ)

続き
#15