25話 ゆりかもめ、そうかもね 2002年1月6日日曜日
二日の宿をお借りした新宿ワシントンホテルをあとにする。
実は、このホテルの地下は新宿駅までつながっている。
ワンデーストリートという。
恐るべしワンデーストリートの話。
タカサカは別口でこの通りを以前に利用する機会があったのであるが、しかしだ。
遂に、新宿駅からワシントンホテルへと続く通路の入り口を見つけることが出来なかった経験をしたのである。
ホテルからは簡単。ズンズンと歩けばそこは新宿駅。
新宿駅からこのワンデーストリートに入れない。新宿ビトはなんでもないことなのでしょうけど。
どーしても悔しくて、タカサカは入り口のナンバーを控えた。
これで大丈夫！ 準備万端整った。
甘いな。
山手線で新宿に着くでしょう？そしたら、もう分らない。
人人人。ヒトヒトヒト。
しかも、多層構造の駅にとって、ココハ ナンカイ デスカ？って感じになってしまうのです。
3度目の挑戦に破れ、もうそのことにはこだわらないことにしました。
だって、地上を歩けばいいんだもん。
でも、時間があったら、じっくりと突き詰めたいコトです。
（注 どないやねん！！）
そのイワク付きのワンデーストリートを使用し、新宿駅へと向かう。
今日は日曜日。都庁街に向かう人の数はまばら。
これが、平日だと、戦士のごとき人造官僚とおぼしき集団がザッザッザッ！と行進。
道を遮ると危険だ。飲み込まれるからね。要注意。
キャシャーンは助けてくれないよ。
すでに、ミチナカバにして荷物に３人はヤラれていた。
ワサワサ感が高まってくる頃、新宿駅に到着。
これから三人は『お台場』に向かうため、『ゆりかもめ』に乗るため、『新橋』へと行くため、『山手線』に乗り込むのである。
さようなら新宿。また来る日まで。