34話 お土産も買えないよ 2002年1月6日日曜日
『ゆりかもめ』はユウユウと『新橋』に滑り込みます。
こんなにタカサカがあわてているというのにね。さすが新交通です。
階段をカタカタと降ります。
ロッカーには迷いません。
良かった、分かりやすいところで。
そして、キップも買ってあるんだから、意外と凄い。スゴイ?
東京の偉いところは交通機関がしっかりしていて、そんなに待たなくても直ぐに次のノリモノが来るっていうことです。
もし、ココがオビヒロだったら、絶対に間に合わない。
そう、絶対に。
『山手線』はほんとに裏切りませんでした。
『新橋』から『浜松町』へ。
そして『東京モノレール』で『羽田』へと向かいます。
ああ、時間は午後4時を過ぎてしまいました。
けれど、ここまで来たら、ひと安心。
16時30分頃に『羽田空港』に到着。
ほんと良かった。
何ごともなければ、もう大丈夫。
地下からズンズンと進み上がる長い長いエスカレータで出発ロビーへ。
ワオ!! ヒトがいっぱい。
W.A.Rはトイレに行くという。ああ、行ってきなさい。
それではタカサカは搭乗手続きをしてきましょう。
ココでは並ばなかった。
そうだ、荷物を預けなければ!!!
ココは物凄く並んでいる様子。
またしても、ココにきて、タカサカはおおいにあわてた。
団長が荷物を見守る場所に戻る。
W.A.Rはまだ戻っていない。
ケータイに連絡。
W.A.Rよ直ぐに戻るのだ。
3人はすぐさま荷物預けの列に並ぶ。
並んではいたが、思ったよりも早く順番が回ってきた。
良かった。
出発ラウンジへ!!
さあ、タカサカはここで帯広空港での教訓を生かさねばならない。
もう、あんな恥ずかしい思いはゴメンだ。
ポケットからありとあらゆるものをカゴに出した。
準備万端整った。
しかし、アノ時は最終的にはクツが引っ掛かった。どーする? 脱いでおくべきか?
周りを見回すがスリッパは見当たらない。
えい、ままよ。鳴ったらその時だ。
タカサカは決意してゲート突入。
何も鳴らず。
良かった。
イヤ、良かったのか?
帯広では鳴るが、羽田では鳴らない。それでいいのか? 国土交通省よ。
二人はタカサカが無事に出てくるのを見守ってくれていた。
ほんとにお土産を選ぶ時間がない。
『とらや』の羊羹が欲しかった。
搭乗口は90番。
マジマジに時間は16時50分になろうとしていた。