36話 追 記 その後
さて、長い連載でした。いつまでやってるのさ?って感じでした。
しかし、3人は2泊3日の短い時間、東京をグルグルしていたに過ぎないのです。
と、いうことで、東京のマチとはどんなものなのか、最後に比較検討をして終わりたいと思ったのです。
我々は今回、かなり精力的に行動したのですが、それが果たしてどのくらいの規模のものなのかを計算してみました。
『618.94』とは。
これはタカサカの住む帯広市の広さです。『618.94平方キロメートル』です。
で、タカサカは帯広の広さと東京をくらべることにしたのです。
まずは、今回の行動してきた東京の区を足してみようと思ったのです。
新宿区+渋谷区+港区+目黒区+千代田区+文京区+中野区+台東区でした。
かなり動きました。ではこれらを足しあわせるといかほどかと申しますと、
ジャジャーン!!!
『116.99』でした。
なんと、帯広市の18.9%のトコロで3人はおおいに楽しんだのでありました。
しかし、脚を踏み入れた場所にはものすごいカズの人が暮らしていたのです。
ジャジャーン!!
『1380440』。
138万と440人がココに住んでいることが判明しました。
ちなみに、帯広市のみなさんは、『1平方キロメートルに280人』の環境で暮らしています。
アチラのみなさんはドーでしょう?
ジャジャーン!!
『1平方キロメートルに1万2千996人』
という環境で暮らしているのでした。
ちょっと分りずらいですね。
帯広人に馴染み深い『グリーンパーク』で考えてみましょう。
想像してくださいね。
ちなみに、『500メートル掛ける250メートル』の広さであらわしてみました。
帯広人は日常的にはグリーンパークの広さを『35人』で共用している計算になりました。へー。
では、タカサカが乗り込んだ土地のヒトたちはドーかともうしますと。
ジャジャーン!!!!
ナ! なんと!! 計算していてびっくりしました。
『1万6千245人』もの人が『グリーンパーク』の中にひしめいている結果が出てしまいました。計算違いか? ちょっと不安になってしまった。
400メートルベンチもびっくりだ。
まあ、いいや。
とにかく、たくさんのヒトが暮らしているっていうことが分かっていただけるでしょう。そうそう、東京は2階建ての家が多いしさ。大丈夫。何がさ?
で、結局ナニガわかったのかといいますと、活力とか、豊かさというあいまいな表現の根源には、土地の広さなど関係ないということなのでしょうね。
ヒトがヒトを呼び込む、という環境のフシギさです。
首都移転の問題がモンダイになっていますが、これはかなりのミモノです。
はたして、まあ、ホントに移転することになってからの話しですが、移転したあとの
『東京』にはナニが残るのか?はたまた残らないのか?
首都機能のみの移転があり得るのか?
東京人は移転とともに移動するのか?
徳川家康以来の首都移転。世紀の大実験であることは間違いないでありましょう。
でも、オビヒロはオビヒロらしく、こじんまりと生活を続けるのです。
(注 さて、「マボロシの東京散策2002」もこれで終了となりました。
3人の東京珍道中はいかがでしたでしょうか?
香港にいても、東京にいても、札幌にいても、はたまた帯広にいてもやることは変わらない3人のダラダラした日常を、タカサカのこれまたダラダラと続く連載でおわかりいただけたんではないですかね。
結局、どこにいても自分なんてものは変わらないんですよ、自分の趣味嗜好を自分自身が理解している限り。
それが良いことなのか、悪いことなのかなんてどーでもいいんです、もはや。
面白くってダイジョウブ!! てな具合に生きてりゃね。
むろん、自分がこれまで関わってこなかった領域に対して、向き合う姿勢を持つことも大事ですけど。
もう、ぼくたちは若いというには憚るほどある程度の経験を経てきたし、老いたというにはまだ早い年齢になっています。
ある意味で、何かの始まりの時期にいるのです。
その始まりの何かを探しに、ぼくたちはまたダラダラと旅を続けていきたいと思っています。
タカサカともども、ぼくたちの散策にお付き合いいただきありがとうございました)