第6話 新宿、西新宿、新宿御苑!は行ってはいない
新宿タカシマヤへなんとなく向かう。歩いてはいるが、流動的であった。
ソゾロ歩きもまたオツなものである。
東京の冬を初めて感じた。あたたかい。こんなにもあたたかいものなのか?びっくりだ。
タカサカの帽子やマフラー、手袋はすでにホテルの荷物の中である。実際あたたかいのだから必要なし。
甲州街道を歩く。
とにかく人がいる。車が走る。大都会東京。よくもまあ元気なものだ。
新宿サザンテラスと呼ばれる遊歩道を歩く。
植え込みにはイルミネーションが飾られ見事に光り輝いていた。
W.A.Rのデジカメにより、タカサカの喜びの笑顔が保存されているはず。
イーストデッキによって山手線の上を渡ることができる。見えているのが新宿タカシマヤだ。
ここから見るタカシマヤの威容に圧倒される。1996年に開業以来新宿南口の顔として広く親しまれているという。
地上14階の見上げる高さ。見事である。東急ハンズがあり、紀伊国屋書店がある。
さて、3人はオナカがすいている。なにか食べたいのだ。
入ってすぐにレストランズパークの案内があった。迷いの多い3人にはそれでも決められない。
とにかく、12階を目指した。大きいデパートのレストラン街は12、13、14階とあるのだ。驚きだ。
エスカレーターで向かう。
見事なり東京。みんな左によって右側をスッキリ空けておくのだ。おいそぎサン用に通路を確保しているという。
ああ、ほんとうだ、エスカレーターを駆けていく人たちがいる。
ああ、あれはW.A.Rだ。
仕方がないので、タカサカも団長も後をついていった。
驚いた。並んでいるではないか。
どの店もどの店も並んでいる。ため息だ。
フーと思っているとHMVが見えた。3人はとりあえず入った。
タカサカは大きなガラス窓から新宿駅を眺めた。たくさんの人の塊がカタマリのまま移動しているように見えた。
さて、仕切り直しである。
誰かが、路面店のほうが空いているのではないか?と言った。
そーかもね、と思ったが、じゃあそーしよう!ということにはならなかった。
13階、14階と回る。本当に混んでいる。たいしたものだ。
回るうちに、中華にしよう!という感じになった。なんとなくそんな雰囲気だった。外にも並んでいたが、3人は覚悟を決めて並ぶことにした。まあ、並んで座ってみると案外と早く席は空いた。
タカシマヤ13階 チャイナテーブル リトルパンダ
リトルブッダではない。ちなみにパンダコパンダとも関係は薄い。
子パンダがササを手に持ち、ホンワカと空を見上げる表情がなんともカワイイ。この店のシンボルのようだ。
ツーラーメン?
エビチリおこげ?
チャーハン?
鳥のカシュナッツいため?
そんなのを注文したはずである。たぶん。
どれも美味しかった。
ちなみに、タカサカはその日から無性にコーラが飲みたくなり、コーラを飲み続けることになる。
ハラを満たした3人はドコへ?
青山ブックセンターへ行こう!とタカサカが言った。HMVの窓から看板が見えたのだ。
そーすることになった。
タカシマヤから外に出る。
タカシマヤ自体はすでに閉店の時間を超えていた。
新宿駅方向に向かう途中、ユニクロがあった。3人は立ち寄ることにした。
エラク混雑したユニクロだった。
団長はオーバー?ジャケット?ブルゾン?なんだろ?を買うという。安いようだ。割り引きだ。
W.A.Rは長そでのTシャツが欲しいと探していた。タカサカも一緒に探してみたのだが、見つからなかった。
Tシャツといえば半袖なものなのだろうか? 謎のままである。
新宿ルミネに青山ブックセンターがあった。
タカサカはコミックコーナーが好きだ。
辛酸なめ子? 初めて聞く名だった。袋に入ってサイン本だという。素通りした。
ぐるりと回った。
団長とW.A.Rが次に行こうと、やってきた。
さて、どーしよう? さっきの本が気になった。なぜだか引っ掛かるので購買を決めた。
『ニガヨモギ』『千年王国」の2冊を購入した。当たりか外れかはまだ分らない。こんな買い物もたまにはいいものであろう、と自分を納得させて次へ向かった。
次っていったい?