第9話 バイキングキング 2002年1月5日土曜日
カラカラに3人が乾いたころに朝が訪れた。
W.A.Rは新宿公園の朝ジョギングに参加する事を、当初より発言していた。
モチロンうそである。
しかし、モロモロの諸事情を鑑みて、目覚ましは6時にセットしていた。
3人いるのだから、朝の支度にはそのぐらいかかるだろう?
朝食の時間は限られているわけだしね。
さて、5日は3人にとって盛り沢山の予定である。
はたして??
朝食は洋食タイプを選択した。ホテル最上階の『ガスライト』である。
W.A.Rはバイキングの朝食がとても好きな様子。本当に良く食べた。
内装はレンガで統一され、落ち着いた雰囲気だった。
大きくとられた窓ガラスいっぱいに東京都庁が入り切らない。眼下には目覚めの都会が広がっていた。
さて、バイキングの開始である。
まあ、いつも小食なのだが、タカサカの朝は更に小食になる。
で、タカサカはお皿にバターロールとしっとりベーコンとスクランブルエッグを置いた。匂いに誘われ、カレーも頂いた。
本当は窓際の席に着きたかったのだが、あいにく一杯だった。
奥の席に着いた。
4人の席に3人が着いた。
食べる。
部屋の暑さをボヤいた。
今日の予定を話した。
W.A.Rが立ち上がり、オカワリに向かった。なかなかの食欲である。
タカサカと団長はコーヒーを飲んだ。
東京の気候について話した。
今日の天気について話した。
W.A.Rが立ち上がった。オカワリに向かった。
オカワリのたびに、トレイが増えた。テーブルにはすでに4枚ある。
W.A.Rが戻り、トレイは5枚になった。
(注 W.A.Rはバイキング形式の朝食がお好みだ。かつての香港旅行も、彼が一番の思い出を語るときには、決まってバイキングのことを言う。それにしても3人しかいないテーブルに5つのトレイがある光景は不思議なものがある。トレイを持ってくるたびに「ピットイン」と称していたW.A.RはF1パイロットのごとく神々しかった)
W.A.Rがコーヒーにレモンをいれて遊び始めたころマンプクになった様子。